HowTo講座

ペインティングを成功させる10のポイント

1.塗料は対象に合わせて選ぼう

基本中の基本は、塗装対象に合った塗料を選ぶこと。塗料が対象に合わないと、すぐにはがれがきたり、保護効果が薄かったりトラブルのもとです。トタン屋根にはトタン用、浴室には浴室用が相性ピッタリです。

2.塗装をするなら晴れた日に

寒い日のペインティングは人間がつらいだけでなく塗料にとっても最悪。ことに水性塗料は5℃以下で塗ると簡単にはがれてしまいます。気温が7℃でも、塗装面 が5℃なら同じこと。また、湿気が高すぎても、結露や白濁、なかなか乾かないなどの失敗の原因になります。湿度(65%以内)、温度(15℃~20℃)の晴れた日が理想です。

3.下地調整を入念に

塗装する面の古い塗膜や汚れ、サビなどを残したままペインティングしてもすぐにはげたり、塗面 が凹凸になったりします。塗装を素早く美しく仕上げるために下地調整は入念に。下地調整の段階で、塗装後のよしあしがほぼ決まってしまいます。

4.マスキングは必ずする

下地調整同様、マスキングも大切な作業のひとつ。塗料を付けたくない所は、あらかじめ新聞紙やビニールシート、マスキングテープなどで覆っておきます。きちんとマスキングしてあれば作業能率もあがり、きれいに仕上がります。

5.塗料は使い始める前によく混ぜて

顔料が沈殿したまま塗り始めると、仕上がりにムラができます。使う前に容器の中の塗料をよく混ぜてください。スプレーも同様に、30秒~1分ぐらい容器を振らないと混ざりません。スプレーの場合、顔料が下にたまったままだと、詰まりの原因にもなります。

6.うすめ液を上手に使おう

塗料の粘り気が強すぎると塗りにくいものです。そこで活躍するのが「うすめ液」。水性には水、油性にはペイントうすめ液、ラッカー系塗料にはラッカーうすめ液を使います。こぼれた塗料や衣服に付いた塗料の汚れもうすめ液で落とせます。

7.塗装対象に合った塗装用具を

ハケは塗料によって水性用、油性用、ニス用に分けられます。作業の能率アップには、塗る場所に合わせてすじかいバケ、ズンドウバケ、平バケなどを使い分けることが大切。ローラーバケやコテバケも有効に活用して。ハケが揃ったら、まず隅から塗り始めます。

8.塗料の厚塗りは禁物

塗料を厚く塗りすぎると、乾燥するまでに時間がかかり、表面が縮んでしまったり、ひび割れができたりします。薄く塗って2~3回重ね塗りする方が失敗しません。もちろん1回塗り塗料なら、1度で多少厚めに塗ってもきれいに仕上がります。

9.重ね塗りは、前の塗料が乾いてから

薄く2~3回塗るのが美しく仕上げるコツですが、重ね塗りする際は下の塗料が乾いているか確かめてからにしましょう。乾き方が不完全だと、厚塗りしたのと同じ状態に。指で押してみて指紋の付かないことが確認の目安ですが、缶 の表示にある塗り重ね時間を確認します。

10.通風をよくし、換気に気をつけよう

風通しがよければ、塗料は早く乾きます。重ね塗りもスピードアップ。油性塗料やラッカー系塗料などを用いるならなおさら、臭気がこもらないように通 風・換気を心がけます。

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