アサヒペンお客様相談室 よく寄せられる質問や疑問にお答えします

スプレーについて

Question ラッカースプレーとアクリルスプレーの違い

いっぱい売ってる缶スプレー。
ラッカースプレーとアクリルスプレー、どう違うのでしょうか。

アサヒペンで販売している代表的なラッカースプレーはこちら

左から、メタリックスプレー、高耐久ラッカースプレー、アスペンラッカースプレー、カラーアルミスプレーになります。
高耐久ラッカースプレーとアスペンラッカースプレーは、ベーシックなラッカースプレーで色数もたくさんあります。
メタリックスプレーは、その名のとおり、きれいなメタリック色のスプレー、カラーアルミスプレーは、普通の塗料では密着がよくないアルミ製品に、直接塗れるスプレーです。

対して代表的なアクリルスプレーはこちら

左から、水性多用途スプレー、夜光塗料スプレー、クリエイティブカラースプレー、蛍光塗料スプレー、ストーン調スプレーです。

水性多用途スプレーは水性、クリエイティブカラースプレーは溶剤系のベーシックなカラースプレーです。
水性多用途スプレーはツヤあり色中心、クリエイティブカラースプレーはツヤあり色はもちろんツヤ消し色も多くそろえています。
ストーン調スプレーは石っぽいザラザラした仕上がりのスプレー、蛍光塗料スプレーは蛍光色のよく目立つスプレー、夜光塗料スプレーは蓄光性のスプレーです。

ラッカースプレーとアクリルスプレーの見分け方

ラッカースプレーとアクリルスプレーの見分け方は、スプレー缶の後ろの小さい文字で書いてある所に注目してください。
ちなみにスプレー缶の後ろは、字が小さい上に、たくさん書いてあるので読む気がしない気持ちがわいてきますが、大事な情報がぎっしり詰まっています。使用前には必ず読んでおいてくださいね。

まず、ラッカースプレーは品名の欄がラッカーになっていて、成分の欄に、ニトロセルロースと書いてあります。
ちなみに、成分のところにニトロセルロース+アクリルと書いてあればアクリルラッカー、ビニルと書いてあればビニルラッカー、アルキドと書いてあればアルキドラッカーとなります。現在、家庭用塗料としてはアクリルラッカーが主流かと思います。

ところでオマケですが、ニトロセルロースの後ろの(金・銀を除く)というのが気になる人はいませんでしょうか。
実は、ニトロセルロースは金色銀色の顔料との相性が悪いため含まれておらず、ラッカースプレーのラインナップに入っているものでも、ひっそりとアクリル塗料になっていることが多いのです。

そしてアクリルスプレーの場合は、品名の欄が合成樹脂塗料となっていて、成分の欄に合成樹脂(アクリル)と書いています。
ニトロセルロースは含まれていません。
つまり、成分にニトロセルロースが入っていなくて、かつ成分にアクリルと書いてあるのがアクリルスプレーです。

実用上の違いとしては、一般的にアクリルスプレーよりもラッカースプレーのほうが、硬くてキズがつきにくい塗膜に仕上がります。
また、アクリルスプレーの塗膜は比較的やわらかくて少し粘着感があります。例えばアクリルスプレーを棚板に塗った場合、上に置いたものがくっついてしまうことがありますし、手で触るとわずかにひっつくような感触があります。

それに対してラッカーは、ほとんどそのようなことがありません。

ですので、一般的によく手を触れる所、物を置く所、こすれたりすることのある箇所には、ラッカースプレーを選ぶとよいでしょう。

ただし、もともと油性塗料が塗られているところに塗る場合、ラッカースプレーを塗装すると、下の油性塗料を侵してしまうため使用できません。
下の写真は白い油性塗料の上に、赤いラッカースプレーを塗ったものです。
ラッカースプレーを塗ったところだけ、白い塗料がしわしわになって浮きあがり、はがれてきています。
これは、リフティングと呼ばれる現象で、ラッカースプレーに使っている有機溶剤(シンナー)の溶解力が強いために起こります。

ここで注意!

リフティングは、ラッカースプレーだけと思われがちですが、アクリルスプレーでもラッカースプレーと同様に、溶解力が強い有機溶剤を使っていることがあり、その場合はやっぱり同じ現象が起きてしまいます。

このページで紹介したアクリルスプレーは大丈夫ですが、他のものでこのスプレー大丈夫かな?と心配な場合は、アサヒペンお客様相談室にお尋ねくださいね。

このページで使用している商品
アスペンラッカースプレー

美しいツヤのアクリルラッカー 日光や雨に強い

水性多用途スプレー

いろいろな物に塗れる

クリエイティブカラースプレー

タレにくく、きれいに仕上がる

高耐久ラッカースプレー

シリコン変性により紫外線・酸性雨・サビに強い

PICK UP ITEM

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