塗料の塗り方 スプレー(エアゾール塗料)の塗装
診断 メンテナンス時期
- 赤サビや青サビ、白サビが発生してきた
- 塗装がはがれかかってきている
- 汚れが目立ってきた
- 変色が著しい
- 色を替えたい
塗装 作業手順
HowTo動画
1. 下地調整、養生
鉄、非鉄金属の場合
- 塗装面のホコリ、ゴミを取り除き、油よごれはペイントうすめ液で拭き取ります。
- 赤サビや青サビ、白サビが発生しているところはワイヤーブラシなどでよく落としサンドペーパー(#80~#320)でよく磨き、研磨かすを取り除きます。
- はがれかかった塗料は、皮スキやスクレーパー、サンドペーパー(#80~#240)で取り除きます。
- へこみはパテなどで埋め、乾いたら耐水ペーパー(#280~#320)で平滑にします。
- 全面をサンドペーパー(#240~#320)で軽く磨き、ペイントうすめ液を含ませた布でよく拭き取ります。
- 非鉄金属は、〈メタルプライマー〉を下塗りします。鉄の場合はサビドメを塗装します。
- 塗料がついては困るところは、マスキングテープでおおっておきます。
木部の場合
- 塗る面のホコリ、ゴミを取り除き、油分はペイントうすめ液で拭き取ります。サンドペーパー(#180~#240)で素地を研磨します。素材によっては、目止めをしたり、〈木部用プライマー〉を塗り、よく乾かして素地を研磨します。
- 欠損部、ひび割れ部があれば、パテなどで埋め、乾いたらサンドペーパー(#180~#240)で平滑にします。
- 塗り替えの場合は、塗る面のホコリ、ゴミを取り除き、油分はペイントうすめ液で拭き取ります。
- はがれかかった塗料は、皮スキやスクレーパー、サンドペーパーなどで取り除きます。
- 塗料がついては困るところは、マスキングテープでおおっておきます。
プラスチックの場合
- プラスチックの素材を確認します。塗る面のゴミ、油分、サビ、カビ、ワックスなどを取ります。
- はがれかかった塗料は、皮スキ、スクレーパー、サンドペーパーなどで取り除きます。
- ポリプロピレン、ナイロン、PETなどは、〈プラスチック用プライマー〉を下塗りします。
- ポリエチレンは塗れません。
蛍光・夜光塗料スプレーの塗装
- 蛍光塗料スプレーや夜光塗料スプレーを塗る場合は、蛍光・夜光塗料用下塗りスプレーを塗っておきます。
2.塗り方
塗装上の注意点
- エアゾール塗料は、可燃ガスと有機溶剤が入っているので、火気及び換気に充分注意してください。
- 塗装前に説明、取扱い、注意事項を充分確認してください。
- なるべく風のない屋外で使用し、塗料でまわりを汚さないようにしっかりと養生をしてください。
- 目立たない部分で試し塗りをして、乾燥性、霧の状態、下地への影響、付着性等をよく調べて異状がないことを確認してください。
- 塗る前に、容器をよく振ってかき混ぜ、カラカラと音がしてから更に30秒位振り、塗装中も時々振ってかきまぜてください。
- 塗装・乾燥中ともに換気をよくし、マスクや手袋を着用して塗料のミストを吸い込んだり皮膚に触れないようにしてください。
塗り方のポイント
3. あとしまつ
- 塗り終わったら、できるだけ早くマスキングテープを取り除きます。
- 使い切った空き缶はガスを抜いて分別廃棄します。ガス抜きにはガス抜きキャップを使用すると便利です。
中味を使い切ってから、スプレーから押しボタンを引き抜きます。
キャップの内側にティッシュペーパーを5~6枚詰め、セロハンテープで浮かないように十字に止めます。
周囲が汚れないように新聞紙などの上に容器を立てて置き、ステムにキャップの穴を合わせてキャップを押し込んで固定します。
キャップが固定されてシューという音とともにガスと塗料が抜けます。2~3時間放置後、缶に油性ペンで“ガス抜き済”と表示し、キャップと分別廃棄して下さい。
注意事項
- 必ず中味を使い切ってから行って下さい。
- 火気のない屋外で行って下さい。
- 塗料が飛び散っても差し支えないところで行って下さい。
- 容器が倒れないよう平らな場所で行って下さい。
スプレー塗料保管上の注意点
- 缶のサビを防ぐため、水回りや湿気の多い場所には絶対に置かないこと。
- 車の中、暖房器具、火花の出る周辺や40℃以上になるところには絶対に置かないこと。
- ノズルのつまりを防止するために使用後は容器をさかさまにしてボタンを押し1~2秒カラ吹きをし、ノズルを布などでよく拭いておく。
- 残った塗料はキャップをして、直射日光を避けて、幼児の手の届かないところに保存し、子供がいたずらしないよう保管します。