アサヒペンの歩み
時代を越えて、
暮らしを塗り替えてきた挑戦
アサヒペンの歴史は、挑戦の連続でした。
1940年、業務用塗料メーカーとして創業して以来、未開拓だった家庭用塗料市場への転換、ブランド確立、そして住まいを彩る総合家庭用品メーカーへの進化と、時代の変化に合わせて事業を広げてきました。
ここでは、困難を乗り越えながら成長を続けてきたアサヒペンの歩みと、次の時代へ向けた挑戦の歴史をご紹介します。
創業および業務用塗料時代1940年〜1961年
ゼロからの出発。
戦禍と火災を乗り越え、塗料メーカーの礎を築く。
1940年、田中七郎により「大和塗料工業所」として創業。戦時下の資材不足や終戦直後の混乱、さらに工場の大火災といった幾多の困難に直面しながらも、業務用塗料の製造で基盤を固めました。1947年に「旭ペイント株式会社」へ改称し、本格的な製造体制を整備。品質向上に努め、国鉄への納入実績を積み上げるなど、後の家庭用塗料への大転換に向けた技術力と組織力の土台を構築した時代です。
代表的な出来事
- 1940年
- 大和塗料工業所を設立。ボイル油製造からスタート
- 1946年
- 旭化学工業所を設立し、内職的な塗料製造を再開
- 1947年
- 旭ペイント株式会社に改称。城東の地で本格始動
- 1948年
- 新工場のワニス釜が噴火し、工場が全焼する大火災が発生
- 1955年
- 国鉄向け塗料の納入実績を拡大(大手メーカーに並ぶ8位)
- 1959年
- 欧州視察で、一般市民が自ら塗装を楽しむ光景に衝撃を受ける
家庭用塗料への転換と成長1962年〜1976年
家庭用塗料のパイオニアへ。
独創的な戦略で市場を切り拓く。
1962年、競合の多い業務用から未開拓の家庭用塗料専業への転換を決断。セット販売や宣伝カーによる「足で稼ぐセールス」で全国に販路を拡大しました。1965年には社名を「アサヒペン」に変更。水玉模様のデザイン統一やテレビCMなどの積極的なPRでブランドを確立しました。1973年には「住宅用セブン」を発売し、日本の家庭用塗料の水性化をリード。米国進出も果たした躍進の時代です。
代表的な出来事
- 1962年
- 家庭用塗料専業への転換を決断。セット販売を開始
- 1963年
- 「宣伝カー1号」による全国巡回セールスを開始
- 1965年
- 社名を商品名と一致させた「株式会社アサヒペン」に変更
- 1967年
- 当時最新鋭の家庭用塗料専門工場(城東新工場)が完成
- 1973年
- 日本の水性化時代の幕開けとなる「住宅用セブン」を発売
- 1976年
- アサヒペン・アメリカを設立。米国での生産・日本輸出を実現
上場と総合家庭用品メーカーへの歩み1977年〜1990年
公開企業としての飛躍。
暮らしを彩る総合家庭用品メーカーへ。
1977年の株式公開を機に近代的な経営体制へ移行。創業者の急逝という試練を乗り越え、兵庫工場の建設や全国的な物流センターの整備を進め、供給体制を強化しました。市場の成熟に伴い、壁紙や住宅補修用品など「住まいを美しくする」周辺分野へ事業を拡大。1990年の創業50周年には、新本社ビルの完成や国際花と緑の博覧会への出展を通じて、総合家庭用品メーカーとしての新たな姿を世に示しました。
代表的な出来事
- 1977年
- 店頭市場へ株式公開。直後に創業者田中七郎が急逝
- 1978年
- 大阪証券取引所2部上場。兵庫工場の建設に着手
- 1979年
- 最新鋭の設備を備えた兵庫工場が完成し、生産能力を増強
- 1984年
- 物流合理化のため、東西に大規模な流通センターを設置
- 1980年代
- 壁紙やインテリア用品など、非塗料分野の多角化を加速
- 1990年
- 創業50周年。新本社ビル竣工と国際花と緑の博覧会に出展
激動の環境下での成長基盤の強化1991年〜2010年
不況の荒波を越え、
デジタル化と環境対応で企業体質を磨き上げる。
バブル崩壊後の不況やリーマンショック、阪神・淡路大震災など、幾多の困難に直面した時代です。この逆境を「体質強化の好機」と捉え、生産性向上を図る「ASPECプロジェクト」の推進や、無線LANを活用した新入出荷システムの導入など、内部体制の刷新を断行しました。
また、ISO14001の取得や「ガス抜きキャップ」の開発など、環境と安全に配慮した製品展開を強化し、21世紀を生き抜く筋肉質な企業体質を構築しました。
代表的な出来事
- 1991年
- 生産性向上を目指すASPECプロジェクトを開始
- 1995年
- 田中英也社長体制が発足し、経営体制を一層強化
- 1998年
- 環境管理の国際規格「ISO14001」の認証取得活動を開始
- 2000年
- 公式ホームページを開設し、WEB活用の基盤を構築
- 2001年
- 無線LANによる新入出荷システムが稼働し物流を効率化
- 2008年
- 製品安全自主行動指針を策定し、社会的責任の遂行を強化
暮らしを彩る企業として、次なる100年へ2011年〜現在
創業80周年を経て「SPEC2」へ。
新領域への挑戦と基盤強化で売上高200億円を目指す。
東日本大震災後の不透明な環境下、太陽光発電事業への進出や「Speed & Challenge」を掲げた経営体制の刷新を断行しました。
創業80周年を迎えた2020年以降は、中期経営計画「SPEC2」のもと、ペット用品事業への本格参入や東日本物流センター、静岡工場の開設など、供給・販売体制を大幅に強化。 M&Aや事業再編を積極的に行い、塗料の枠を超えて「暮らしを彩り住まいをまもる」総合グループとしての飛躍を目指しています。
代表的な出来事
- 2013年
- 太陽光発電事業をスタートし、クリーンエネルギー分野へ進出
- 2019年
- 新スローガン「Speed & Challenge」を掲げ変革を加速
- 2021年
- 東日本物流センター(埼玉県本庄市)を開設し、物流体制を改革
- 2022年
- (株)ザ・ペットを取得し、ペット用品事業へ本格参入
- 2022年
- 静岡工場を開設。最新の生産体制により品質と供給力を向上
- 2026年
- 保土ヶ谷電子販売(株)等の株式取得。多角化とグループ成長を推進