2022.03.31
お気に入りのフィギュアが並んだ飾り棚。
掃除しようと動かしたら、思わず落として壊してしまったという経験はないでしょうか。
アクションもののフィギュアで遊んでいるうちに、首や腕などの稼働箇所がポキっと折れてしまうことも…。
今回は、壊れたフィギュアの修理方法を解説し、より強固に接着できる商品も紹介していきます。
目次
壊れたフィギュアを修理する方法として、真っ先に思い浮かぶのは接着剤を使った修理方法ではないでしょうか。
実は、フィギュアを直す効果的な方法は、ほかにもあるのです。
接着剤の修理にしても、注意すべき点がいくつかあります。
詳しく解説していきましょう。
手軽に使える接着剤ですが、タイプもさまざま。
破損したフィギュアの修理では、速乾タイプの接着剤は使用を避けたほうがよいでしょう。
速乾タイプでは、万が一、接着箇所がズレてしまうなどの失敗が起きたときに、修復が難しくなるからです。
おすすめはゲル状のタイプ。
破損部分に直接つけるのではなく、つまようじの先か平らな部分に少しずつつけて添付するようにしましょう。
破損部分をしっかりと修復するなら、真鍮線や金属線を埋め込む方法もおすすめです。
用意するものは、真鍮線のほか、手動で小さな穴をあけることができるピンバイスドリルと接着剤。
破損してしまったパーツにピンバイスドリルで穴をあけ、細い真鍮線を挿入していきます。
この際、真鍮線をしっかりと固定するため、接着剤をつけることが大切です。
接着剤は、つけすぎに注意しましょう。
数時間経ち接着を確認したら、真鍮線を適当な長さにカットし、片方の接合するパーツに差し込みます。
強度に優れた修理方法です。
工程が多く、少々難しい作業もありますが、ねじを使った安定感抜群の対応方法もあります。
用意する材料は、ねじとピンバイスドリル、糸のこやペンチです。
取れてしまった側のパーツと、本体側の両方にピンバイスドリルで穴をあけます。
このとき、ピンバイスドリルを深く押し込みすぎないように注意しましょう。
穴は、ねじよりも少し狭いほうが固定しやすくなるからです。
糸のこやニッパーでフィギュアのサイズに合わせてねじをカットしたら、ねじをパーツに差し込みます。
その後、本体に取りつけていきましょう。
ここからは、フィギュアの修理のなかでもメジャーな、接着剤を使った方法を掘り下げていきます。
接着剤・ピンバイスドリル・カッターナイフ・つまようじ・ニッパーを用意します。
ピンバイスドリルは、小さな穴をあけるために必要な工具。
フィギュアのような細かい作業に欠かせません。
ピンバイスドリルは、ホームセンターだけでなく100円ショップでも販売されているので、チェックしてみてください。
接着剤の選択にも注意が必要です。
速乾性タイプは避け、ゲル状タイプをチョイスしましょう。
また、乾燥後の色にも注意を。
塗装部分が白くなるような種類では、見た目が悪くなってしまいます。
ピンバイスドリルを使い、取れたパーツと本体ともに1cm程度の深さの穴をあけます。
つまようじの先を3mmほどカットし、さらにカッターで先を細く削ります。
パーツに差し込みやすくするために削りますが、削りすぎると安定感がなくなるので、注意が必要です。
つまようじを削ったら、取れたパーツに差し込みます。
このとき、抜けにくくするためにしっかりと差し込むことが大切です。
つまようじは、このままでは長いので、カットします。
1cmほど残すとよいでしょう。
本体に差し込む側も、先端をカッターで削ります。
この作業で、本体側にもスムーズに入るようになるでしょう。
いよいよ、接着していきます。
接着剤をつまようじに添付し、本体に差し込みます。
やや力を入れて押し込み、好みの位置になるように調整をしてください。
つなぎ目からはみ出た接着剤は、残ったつまようじなどで、ならします。
あとは、しっかり乾かしたら修理のできあがりです。
修理したものの、フィギュアの可動箇所が動かない!
もしくは、ゆるゆるになってしまっている…。
そのような事態が起きた場合は、以下の方法で調整してみましょう。
接着力が強すぎてしまった場合は、お湯につけることで改善します。
ただし、フィギュアの素材によって、適するお湯の温度が異なります。
ABS樹脂など、やや固めの素材のフィギュアの場合は、60~70℃ほどのお湯につけましょう。
つけすぎると、変形や破損の元になってしまうので注意が必要です。
PVC樹脂のような、柔らかい素材のフィギュアは、さらにお湯の温度を低めに設定してください。
40℃ほどのぬるま湯がよいでしょう。
こちらも、お湯に長時間つけないように注意して行います。
接着力が弱いときに行うおすすめの方法は、2つです。
まずは、木工用ボンドを使用する方法。
ボンドは水で一度溶いて適度な固さに調整し、スポイトで接合部分につけていきましょう。
ボンドを使う方法でも接着力が弱いときは、ペンチを使って、接合部分に引っかかりを作る方法もあります。
ただし、接合部分に傷がついてしまうため、気にならないという方におすすめの方法です。
ここまでに、破損したフィギュアの修理について、さまざまな方法を解説してきました。
どれもフィギュアをきれいに修復できる効果的な方法ですが、さらに簡単に、かつスムーズな対応が可能な商品をご紹介していきましょう。
プラモデルやフィギュアなどのホビー修理はもちろん、破損しがちな充電ケーブルやアクセサリーの修理にも役立ちます。
使える基材も幅広く、プラスチック・金属・木材・石・レンガ・ガラスなどの接着が可能です。
使い方は簡単。
接着面の汚れや油分を拭き取り、接着面をサンドペーパーで研磨します。
この作業が接着力をより高めます。
チューブの先端をあけたら、付属のノズルキャップを装着し、接着したい部分に添付してください。
そして、ここで登場するのが付属のUVライトです。
このUVライトを照射することで、硬化が起こり接着できます。
UVライトの照射時間は約10秒。
短時間で硬化ができる新しいタイプの接着方法です。
しっかりと硬化させるためには、UVライトの照射面を確保すること。
接着剤は接合面に限らず、周りを覆うように塗布してください。
また、硬化後は切断・穴あけ・研磨・塗装などの加工もできるので、作業の幅が広がります。
UVライトは電池交換も可能です。
長く使える便利な商品をお試しください。
フィギュアの修復作業は、接着剤を使用するものから、真鍮線やねじを埋め込む方法までさまざま。
より、スピーディーに強固な接着を目指すなら、UVライトの照射で硬化させる新しい接合方法、アサヒペン「COBRA UV 接着 補修キット」がおすすめです。
今回ご紹介した方法をご確認いただき、ぜひフィギュアの修理に役立ててください。