2021.11.19
DIYは、ひと昔前だと日曜大工と呼ばれていましたね。
自作や既製品に手を加えることで愛着が沸き、ハンドメイドならではの温もりが感じられるのが魅力といえるでしょう。
なかでも塗装は初心者でも挑戦しやすく、缶スプレーやペンキで塗り替えるだけで雰囲気をガラリと変えられるため人気です。
今回はそんな塗装のなかでも難しいとされる、金属の塗装について紹介します。
金属の塗装で「できること」の幅を広げ、DIYをもっと楽しみましょう!
目次
金属塗装ができれば、ちょっとした金物が自分色に変えられます。
蝶番や壁照明器具のブラケットなど、塗り替えが難しい金属部分をはじめ、多肉植物など植物を飾るのに人気があるリメイク缶など塗装アレンジ自在です。
ランプシェードやテーブル・イスの脚などを場所の雰囲気に合わせた色味に変更すると空間に統一感が生まれ、より理想的な空間に近づけられるのが嬉しいですね。
そのうえで、金属に塗装を行うときは注意が必要です。
金属類は塗料がつきにくく、いくつかある手順を飛ばして塗ってしまうと上手く色が乗らず液垂れ・乾燥させた塗料が剥がれるなどのアクシデントに繋がります。
金属に塗装することは錆防止の役目も担っているため、大切な家具や小物を錆から守るという点でも手順を守り、お気に入りのアイテムに新たな息を吹き込みましょう。
ここからは、自分で金属塗装を行う方法について紹介します。
ひとつひとつの手順を守り、丁寧に仕上げていきましょう。
前述した通り、金属は塗料が乗りにくいため何もせず塗装をするとすぐに剥がれてしまいます。
金属へ塗料をうまく乗せるため、まず下地作りと下塗りを行います。
金属がすでに塗装されている場合や、錆がある場合は、ワイヤーブラシを使い塗料や錆をある程度落としましょう。
ワイヤーブラシで落とせるところまで落としたら、サンドペーパー(#150)や、専用機械のディスグラインダーなどで素地が見えるまで塗料や錆を落とせば下地作りは完了です。
下地作りの次は、下塗り塗料のプライマーを塗ります。
プライマーは全体にうすく塗る方が塗料の付きが良いので、厚塗りにならないよう注意しましょう。
スプレータイプのプライマーであれば簡単にうすく塗れるので、下に新聞紙を敷き金属から20cm~30cm離した場所から全体に噴きかけ、乾燥させます。
下塗りが乾いたらいよいよ金属へ塗装します。
使用できる塗料は、金属専用の塗料のほかに金属にも対応している多用途の塗料を使用します。
塗料は油性と水性があり、どちらを使用するか迷う場合は水性がおすすめです。
油性のほうが耐久性に優れているとされてきましたが、水性塗料の耐久性も向上し引けを取りません。
揮発性有機化合物であるVOCの含有量も水性のほうが少なく、塗料の香りの強さや乾燥時間、塗りムラの点から見てもDIYには水性がよいでしょう。
ここからは、金属の塗装におすすめの水性塗料「水性高耐久鉄部用」の紹介です。
水性高耐久鉄部用は通常の水性塗料と異なる部分があり、金属塗装のDIYにはとてもおすすめの商品です。
水性高耐久鉄部用を使用するうえでおすすめしたいハケについても触れています。
どの塗料にするか迷っている場合、ぜひ参考にしてください。
金属用の塗料を使用するうえで、錆などを削り落としプライマーで下地を塗る必要がありますが、水性高耐久鉄部用はその必要がない点が特徴。
特殊強力サビドメ剤の効果があり、ポロポロと取れる錆以外は直接塗ることができます。
近年耐久性が上がってきた水性塗料のなかでも、特殊フッ素樹脂、シリコン架橋システム、紫外線劣化防止剤(HALS)などの相乗効果により耐候性も抜群。
密着力が強いため、鉄以外にもガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレス塗装にも適した優れものです。
塗料は1L以下の少量から3Lの大容量まで4種類あり、用途に合わせたサイズを購入できます。
>>水性高耐久鉄部用
水性高耐久鉄部用の塗料を使用する際に、専用のハケを使用するとより美しく仕上げることができます。
水性高耐久鉄部用推奨ハケは、厳選された数種類の化学繊維を配合して作られているため独自の毛組みで塗りやすく、DIY初心者の人にもおすすめです。
塗料の含みや塗料の吐き出しに優れている点も水性高耐久鉄部用推奨ハケの特徴です。
ハケの幅は30mm、50mm、70mmの3種類から選べるので、塗る場所、塗る物に合わせてハケを使い分けることができます。
金属を塗装するのは一見するととてもハードルが高いように見えますが、手順を踏んで行えば簡単にできます。
専用の塗料やハケを使用すればより簡単に、きれいに仕上げることができるのでDIYの幅もぐんと広がります。
金属の塗装で、自分だけのオリジナル家具や塗装アレンジにぜひ挑戦してみてくださいね。