2022.01.30
ホームセンターなどを覗くとたくさんの種類が見つかる木材塗料。
木材を使ってDIYを行う場合、仕上げに使う塗料をどのようなものにするか考える必要があります。
本記事では木材塗料の種類を詳しく解説し、使う場所や希望の仕上がりに合わせた塗料の選び方を手助けします。
さらにDIY初心者さんもきれいに塗れるおすすめの塗料もご紹介。
DIYのクオリティー向上にお役立てください。
目次
木材塗料には大きく分けると「浸透タイプ」「造膜タイプ」の2種類があります。
まずはそれぞれの特徴についてチェックしましょう。
塗装は素材に色付けをする以外に、素材を保護し劣化を防ぐ目的もあります。
「浸透タイプ」は、木材の内部まで塗料を浸透させて色付けする塗料で、防虫・防腐などの効果があります。
造膜タイプに比べると、耐水性や耐久性が劣るため、塗り替え時期は早くなりますが、
比較的扱いやすく手軽に塗りなおしできます。
塗料に含まれる樹脂やオイルなどの成分がしっかり浸透するため、触れたときの木の質感が残りやすく、木目も引き立ちます。
木材を内部から保護する効果と、木材特有の質感が生きる仕上がりが特徴の木材塗料です。
ペンキ・ニスに代表される「造膜タイプ」。
木材の表面に塗料の膜を造って色付けする塗料で、水や汚れなどの外部の影響から遮断する効果があります。
表面の仕上がりは樹脂の被膜のような質感になり、木目や木の質感は抑えられます。
また、ペンキは隠ぺい力が強いため、色を均一に塗りつぶすことが可能です。
さらに表面のツヤ感が出せることも造膜タイプの特徴です。
では、どのようなポイントを見て塗料を選べばいいのでしょうか。
好みの風合いや使いたい場所、塗りやすさなど、目的別の選び方をチェックしましょう。
ナチュラルな雰囲気の家具や無垢の床の保護など、木の風合いを生かした仕上がりにしたい場合は、浸透タイプの木材塗料がおすすめです。
浸透タイプの木材塗料には主に以下の製品があります。
さらに浸透タイプの中でも、色が付かないクリアタイプ、木目を生かしたまま色付けできる顔料の成分を含むタイプがあるため、好みの仕上がりに合わせて選ぶといいでしょう。
外壁・塀・柵など屋外の木部には、造膜タイプの木材塗料がおすすめです。
木の表面に膜が造られる造膜タイプは、浸透タイプに比べて紫外線や雨の影響を受けづらく、防水性・耐久性に優れています。
造膜タイプの木材塗料の代表的な製品には以下のものがあります。
浸透タイプと違い、木目や木の質感はしっかりカバーされ目立たなくなりますが、塗料が持つ風合いを楽しむこと可能です。
できるだけ作品を長持ちさせたい場合にも造膜タイプの塗料を選ぶといいでしょう。
DIY初心者の方や、簡単にきれいな仕上がりにしたいという方は、塗料の希釈剤に水が使用されている水性の塗料がおすすめです。
乾く前であれば水で洗い流せるうえ、カラーバリエーション豊富で混ぜて自分好みの色を作ることも可能。
匂いが少ないため、室内で使いやすいことも気軽に塗装できるポイントです。
水性塗料には、より手軽なサッと塗れるスプレータイプの商品もあります。
次項からくわしくチェックしていきましょう。
ここからはDIY初心者さんや手軽に塗装したい方におすすめの商品を2つご紹介します。
アサヒペンの「水性強着色ウッドステインスプレー」は屋内・室内で使用できる水性の木性塗料で、スプレータイプであることが使いやすさのポイント。
刷毛では塗りにくい複雑な形状もムラなく塗装でき、着色力が優れているため1回塗りでしっかり仕上がります。
同時に長期間の撥水性と防腐・防カビ・防虫効果があり、屋内・室内の木部を保護したいときにも活躍。
全8種のカラーは、ウォルナットやマホガニー、ホワイトやダークブラックなどがあり、木目を生かしながら好きな色合いに仕上げることができます。
ガス抜きキャップ付きで、使い終わったときも安全に廃棄可能。
使いやすさと美しい仕上がり、高い機能性が魅力の商品です。
アサヒペンの「水性強着色ウッドステイン」は、刷毛などの道具を使用するタイプの木製塗料。
スプレータイプと同様、水性の低臭タイプで屋外はもちろん屋内DIYでも気軽に使えます。
こちらも撥水性と防腐・防カビ・防虫効果を持ち、日光や雨にも強い耐候性にも優れているため、ウッドデッキや家具などの木部の保護にも役立ちます。
こちらは全12色と豊富なカラー展開で、容量は1/5L~7L(色によって違います)と用途に合わせて選びやすいことも魅力。
強い着色力があり、1回塗りで木の風合いを生かした美しい仕上がりが叶います。
初心者さんも簡単かつきれいに塗装でき、木製アイテムを長期間保護する機能性も併せ持ったおすすめ商品です。
仕上がりの好みや、使用場所が屋内か屋外かなどによって選択肢が変わる塗料。
木材DIYは「浸透タイプ」「造膜タイプ」の2種類の塗料から、風合いや保護力を加味して選ぶといいでしょう。
ご自身にとって使いやすく、美しく彩れる塗料を手に入れてDIYを楽しんでください。