塗料の塗り方 かわら屋根
塗料を塗る場所・材質 |
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コロニアル・カラーベスト・スレート・セメントかわら |
診断 メンテナンス時期
- 塗装面のツヤがなく色あせ、粉っぽくなっている
- 古い塗料がはがれたり、はがれかかっている
塗装 作業手順
1. 下地調整、養生、下塗り
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・塗る面の汚れ・ホコリ・カビなどを取り、油分は、ペイントうすめ液で拭いてよく落とします。
・はがれかかった古い塗膜は、皮スキ・ワイヤーブラシ・サンドペーパーなどを使用して充分に取り除きます。 -
ひび割れやすきまなどは、あらかじめコーキング剤・シーリング剤・セメントなどで補修しておきます。
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塗料がついては困るところは、あらかじめマスキングテープなどでおおっておきます。
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あらかじめ必ず〈かわら塗料専用シーラー〉、〈油性シーラー〉、〈防水塗料〉、〈強浸透性水性シーラー〉のいずれかを塗っておきます。
2. 塗り方
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塗料は、棒などで容器の底までよくかきまぜて均一にします。(フタをあける前に、缶をさかさにして充分振り動かせば、よくまざります。)塗りにくいときは、水(5%以内)を入れてよくかきまぜます。
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・瓦の重なった部分など塗りにくいところは、先にすじかいバケで塗ります。
・瓦と瓦の重なり部分が塗料で詰まった場合には、皮スキ・カッターナイフなどで塗料を縁切りしてください。(塗料が詰まると雨漏り発生の原因となる恐れがあります。)
・塗り方は、図のように軒先に対して縦に上から下に、逃げ場を考えて塗ります。 -
広い面はローラーバケやコテバケを活用すると能率的です。ペイントスプレーヤーを使うこともできますが、風のない日を選び、植木や自動車など塗料が飛散しないよう、養生には十分注意する必要があります。 1回目がよく乾いたら2回目を塗ります。
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塗り終わり塗料が手につかなくなったら、マスキングテープを取り除きます。
3. あとしまつ
塗装終了後はただちに塗装用具に付いている塗料をヘラや新聞紙に塗りつけて落とし、水性なら水、油性ならペイントうすめ液で下洗いします。その後、中性洗剤で洗います。ハケ洗い液を用いると中性洗剤で洗う必要はないので、なお便利です。
なお、洗浄中は手袋を着用して、手荒れを防ぎましょう。洗い終わったハケは陰干します。
使い残した塗料はしっかりフタをして保存します。やむを得ず残った塗料を捨てるときは「水性・油性兼用塗料固化材」で固化するか、新聞紙等に塗り広げ、乾かしてから可燃ゴミとして処分してください。