2021.11.19
「家庭菜園を始めてみたいと思い立った時、冬だったので諦めてしまった」という経験のある方はいませんか?
今回は、冬でも楽しめる家庭菜園について解説します!
寒い冬だからこそ美味しく育つ野菜や気を付けるポイント、冬の家庭菜園におすすめの道具も紹介。
庭などに畑を持つ家庭はもちろん、ベランダなど少しのスペースがあれば鉢やプランターを置いて栽培することも可能なので、初心者の方でも楽しく簡単に家庭菜園を始められますよ。
目次
寒さに強い品種を選んだり、育て方に工夫をしたりすれば、家庭菜園を冬でも楽しむことができます。
冬の厳しい寒さに触れることで甘みや旨味が増す野菜があるほか、室内で育てられる野菜を選ぶのもいいですね。
次の項では、冬でも家庭菜園の魅力を味わえる、おすすめの野菜を紹介しましょう。
それでは、これから冬の家庭菜園をはじめる方におすすめの野菜をいくつか紹介していきます!
初心者の方でも家庭菜園の楽しさを味わいやすいよう、種まきから収穫までの期間が比較的短いものを選びました。
ご自身の好みに合わせて育てる野菜を選んでみてくださいね。
ホウレンソウは寒さに強く、日当たりにもあまり気にせず育てられる野菜です。
種まきから1ヶ月程で収穫できる品種もあり、種まきをする日にちを分ければ、収穫し続けられるのが魅力。
冬の家庭菜園でおすすめの品種は、「寒締め(かんじめ)ちぢみホウレンソウ」や「サラダ用ホウレンソウ」です。
草丈(くさたけ)が7~8cmになったら間引きをして肥料を追加し、その後20~25cmの大きさに生長したら収穫のタイミング。
種まきの前にしっかり土づくりを行うことで、害虫の被害が少なく、美味しいホウレンソウを育てることができますよ。
家庭菜園の入門にもおすすめの野菜が、小松菜です。
一年を通して育てやすいと言われる小松菜ですが、生育中に寒さにあたると甘みが増すため、冬の栽培をおすすめしたい野菜。
間引きは生長の過程で2回程行い、ホウレンソウと同じく草丈が20~25cmに生長したら収穫しましょう。
間引いた葉っぱは、ベビーリーフとしてサラダに使えるので、間引きも楽しみの一つになりますよ。
小松菜は肥料を好むので、間引きの際や葉の色が薄くなった時にしっかりと肥料を与えるのがポイントです。
リーフレタスも家庭菜園の初心者におすすめの野菜です。
種まきから1ヶ月程で収穫が可能で、病気や害虫の心配が比較的少なく、プランターや水耕栽培で手軽に育てられます。
収穫時期になったら、料理の仕上げにサッと採ってきて、お肉の付け合わせなどとしてお皿に乗せれば、新鮮さを味わえるのが魅力です。
種の発芽には20度前後の気温が適温とされますが、短期間の栽培であれば零下3℃の気温にも耐えるのだとか。
日当たりの良い場所で育てると大きな葉になるので、収穫した時のお得感がありますよ。
屋外のみならず、室内でも育てられるのが魅力のスプラウト類は、冬でも育てやすいと人気の野菜の新芽の総称です。
速く生長するので、種類によっては10日程で収穫でき、達成感を得やすいのがメリット。
家庭菜園におすすめの種類は、カイワレ大根・ブロッコリースプラウト・アルファルファなどで、室温は20度前後を保ち、日が当たらない環境で育てましょう。
平らな容器とキッチンペーパーがあればいつでも栽培を始められるので、試してみてくださいね。
直径5~6cmの小カブは、種まきをしてから40~50日と短期間で収穫できるのが魅力です。
畑だけでなくプランターでも栽培が可能で、15cm以上の深さがあれば栽培できます。
生育には20度前後の気温を保つことが必要で、冬に種まきをする場合は寒さや雨対策のため不織布などを被せたり、軒下に移動させたりして栽培しましょう。
また、収穫時期を逃さないのが大切なポイント。
大きくなりすぎると、割れたり「す」が入ったりしてしまうことがあるため、注意したいですね。
寒さに強い野菜でも、過ごしやすい気候の時期と比べると、やはり冬は生育のスピードが遅くなってしまうもの。
また、冬の時期は害虫の被害にあいづらくはなりますが、しっかりと対策をしておけば安心ですよね。
ここでは、冬の家庭菜園において注意したいポイントを解説します。
水やりは、畑の場合はほとんどしませんが、プランターの場合は土の表面が乾いたらその都度行います。
冬の寒さの中で水やりを行うと、水が凍って野菜の根を傷めてしまう恐れがあるため、水やりをする際は温かい日の午前中にするようにしましょう。
また、冬の家庭菜園で欠かせないのがマルチングです。
マルチングとは、植物を植えた土の表面をわらや不織布などの資材で覆う方法のことで、冬の寒さや乾燥、霜、害虫などから植物を守ってくれます。
植える野菜の種類によって、材質を変えてマルチングをすると安心ですよ。
資材はホームセンターや100円ショップでも手に入るので、冬の家庭菜園ではぜひ試してみてほしい方法です。
大切に育てた野菜が害虫の被害にあってしまうといったシーンは避けたいもの。
冬は害虫の活動が弱まる時期ですが、「ハクサイダニ」という害虫が発生することがあります。
この害虫の被害を受けないためには、収穫後に畑に残った野菜の残りをきれいに片づけることや、除草が大切なポイントです。
また、毎年同じ場所で野菜をつくる「連作」も避けましょう。
もし害虫が発生してしまったという場合は、見つけたら早めに農薬を使って駆除するのが不可欠です。
冬の家庭菜園では温度管理が難しいのがデメリットです。
そこで、寒い冬に地温を暖かくしてくれる優秀なアイテムとしておすすめなのが、「サーモスタット付き育苗器」。
発芽や育苗に最適な温度設定が可能なので、冬の家庭菜園にぴったりな道具の一つです。
初心者でも簡単に操作でき、適切な温度・湿度に自動で管理してくれるのも便利なポイント。
寒さや乾燥で植物を枯らさないためにも、取り入れてみるのがおすすめですよ。
また、ビニールハウスなどの家庭用温室では、昭和精機興業の「パネルヒーター Zサーモ付 SPZ-250」がおすすめです。
冬は、天候や場所などの環境によっては外気温より温室内が寒いなんてこともありがちですよね。
このパネルヒーターは、コンパクトなサイズが特徴で、植物の生育のために最適な環境をつくれるサーモスタットが付いているため温度管理がしやすく、気温の低い冬に役立ちます。
紹介した2つの商品はアサヒペンで購入できるのでチェックしてみてくださいね。
ご自身の家庭菜園に合った道具を使えば、冬の時期でも充分に楽しむことができるでしょう。
>>サーモスタット・育苗器 菜・蒔・期 Zサーモ付 コーデックス 実生 PG-21Z
>>パネルヒーター Zサーモ付 SPZ-250 昭和精機工業 コーデックス アガベ 温室
家庭菜園を冬から始める方におすすめの野菜やポイントを紹介しました。
冬は家庭菜園に不向きと思われがちですが、害虫の発生が少ないというメリットもあります。
マルチングや適温管理できる道具を用いて、しっかりと寒さや乾燥などの対策をし、冬の家庭菜園を楽しみましょう!