2022.07.07
植物を育てているときになりがちな「徒長」。
茎や枝が伸びているので、一見成長しているようにも見えます。
しかし、徒長を放置すると、病弱で害虫への抵抗力も弱くなる、寒い暑いなどの気温の変化にも対応しにくいなどと、植物の成長にとってマイナス面も多いのです。
この記事では、徒長が発生する原因と対策方法について説明しています。
植物を育てる際に、参考にしてください。
植物の茎や枝が必要以上に伸びた状態のことを徒長と言います。
通常の成長と見分けるポイントとしては、植物に元気がない、葉色が薄い、葉と葉の間隔が長い、自力で立つことができないなどが、あげられます。
先程説明したように、徒長のままだと植物にとって悪影響が多いです。
徒長したままの状態だと、花や実の付き方も悪く、子孫を残せず枯れてしまうこともあるのです。
さらには、病気や害虫などに侵され、茎が倒れ地面に着き、そこから腐ってしまうことも。
徒長は、さまざまな要因で起こりやすいですが、解決方法は簡単です。
徒長は植物からのSOS。
いち早く気づき、対策していきましょう。
徒長になるにはさまざまな原因があります。ここでは、一つ一つ解説していきます。
水の与えすぎは徒長の原因となります。
水やりをし過ぎると、植物中で水分過多の状態となり、水でパンパンになってしまい徒長になるのです。
対策としては、水やりは朝に行い夕方以降は控えること。
夕方には土の表面が乾いているくらいでちょうどよいです。
肥料は植物の栄養剤です。しかし、徒長の原因にもなります。
植物は窒素を与えることで大きく成長するのですが、過多な肥料では上にばかりヒョロヒョロと伸びてしまうのです。
特に茎葉の成長に重要な窒素成分を与えすぎると、徒長しやすくなります。
窒素の少ない肥料でも徒長は起こるので、適量を撒くように注意しましょう。
植物を育てるのに、日光はかかせません。
光が足りないと、光を求めて光が差す方へ徒長します。
対策としては、日の当たる場所で育てることが先決です。
また、葉が同じ方向を向いて伸びるようなら、鉢の向きを180度くるりと変更し、光の当たる位置を変更しましょう。
風通しが悪く、無風状態だと徒長してしまうことがあります。
実は、植物は適度に風を受けることで、ホルモンを分泌させています。
その中でエチレンという成分が発生するのですが、これは植物の伸びを押さえ茎を太くする作用があるのです。
程良い風を当てることは、徒長の抑制をする対策になりますよ。
室内で育てている場合、暖かいときは屋外に出したり、窓を開けたりしましょう。
また、人の手で触れることでもエチレンを発生します。
植物に優しく触れることも、徒長予防としておすすめです。
高温は徒長の原因になるので、夏は徒長になりやすいです。
トマトなど夏に育苗を行う際には、徒長に注意し、昼間は換気を意識して夜もできるだけ温度を下げましょう。
また、冬も徒長しやすい時期です。
なぜなら、上記で紹介してきた水やりや、日当たり、風通しなどの原因が重なるからです。
特に、観葉植物や多年草植物は注意が必要。
それは、日本の気候に適していない植物もあるからです。
冬は植物を「休ませる」ことを意識して管理し、水はほとんど与えないように「休眠状態」にしましょう。
日中に外に置くのも冬の徒長対策におすすめです。
密植の状態だと、株同士が競り合うように伸びていきます。
特に過密状態で発芽してしまうと、カイワレ大根のように細い茎で徒長してしまいます。
徒長を防ぐためにも、株同士の葉が当たらない程の間隔で間引きするようにしましょう。
徒長の原因の中でも、調整することが難しい「日照」。
次は日照を管理でき簡単に徒長を防ぐことができる商品をご紹介します。
ポイントは、「日照不足で徒長しがちな冬でも適切な管理ができること」と「室内の観葉植物の育成や爬虫類・昆虫の飼育にも使えること」です。
室内の観葉植物の冬越し時の徒長防止や、日照不足対策におすすめです。
室内室外の植物、両方に使えます。
青、赤、白のそれぞれ波長の違う3種類のLEDチップを21個使用し、植物の合成に必要な380~780nmの波長光で照らすのが特徴です。
先程のランプと同じタイプですが、こちらはLEDチップが29個に増え、さらにパワーアップしたランプです。
クリップで電球を挟むことができるので、植物の成長に合わせて簡単に高さ調節ができます。
最新のLEDチップが60cmの蛍光灯の中に効率よく配置されているので、広範囲の植物へ均一照射が可能です。
低消費電力20Wながらも、1600lmの明るさが確保できています。
初心者でも簡単に使いやすく、発芽育苗器との相性がよいのも特徴です。
温室をお持ちの方におすすめの電子サーモです。
電子サーモとは、使用する環境の温度を制御できる装置のことで、感度が高いので信頼性が高いことが特徴。
こちらは、本体から電子プラグ、ヒーター接続プラグ、センサーの3つが分かれているので、初心者でも設置や接続が楽に行えます。
徒長になる原因がおわかりいただけましたか?
植物を育てる時は、日当たりのよい場所で、適度な水やりや肥料で、時々風を当てることが大切と言えるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考にして、植物の徒長を防いでくださいね。
紹介した徒長予防の商品も、ぜひチェックして活用してください。