2021.11.19
空間を明るく彩ってくれる観葉植物のなかには、温かい環境を好む植物も多く、寒い時期は冬越し対策をして元気な姿をキープしてあげる必要があります。
とはいえ、具体的にはどんな冬越し対策を観葉植物に講じればいいのか、わからずに困っている方もいるでしょう。
そこで今回は、大切な<観葉植物の冬越しをサポートするための詳しい対策法をご紹介します。 観葉植物の冬場の水やりのコツからトラブルの対処法まで、上手な冬越し対策を徹底的に解説していきます!
気温が下がる冬場には、観葉植物は冬眠したような状態になるため、あまり水やりをする必要がありません。
そのため成長期である春から夏の時期と同量の水を、冬場にもあげると根腐れする可能性が出てきます。
冬場の観葉植物への水やりの目安として、表面の土が乾いてから3~4日程度経過してから水をあげるようにしましょう。
水をあまりやらない代わりに、霧吹きなどで観葉植物の葉に直接水をかける葉水を、1日に1回程度行うようにしてみてください。
観葉植物に葉水をすることで、暖房による葉の乾燥防止や、ハダニといったトラブルを予防することができます。
冬場の観葉植物の水やりと葉水には、午前中や日中の温かい時間帯に常温に戻した水を使うと良いでしょう。
続いては、観葉植物を上手に冬越しさせるために重要な、寒さ対策をご紹介していきましょう。
観葉植物の成長にとって、日光は欠かせません。
冬場は冬眠状態になる観葉植物ですが、光合成は行っています。
そのため、冬場でもできるだけ日当たりの良い場所を選んで観葉植物を置くようにしましょう。
観葉植物を窓辺に置く場合は、昼夜の寒暖差が大きくなりやすいため、夜は窓から少し離れた場所に置くようにするのがおすすめです。
観葉植物がいくら寒さに弱いからといって、暖房のすぐそばに置くと熱風で葉を傷めてしまう可能性があるため、あくまで日光が差し込む温かい場所に置くことを覚えておきましょう。
バークチップは、黒松や赤松などに樹皮を砕いたもので、これを観葉植物が入ったプランナターの土の上にのせると保温性のアップと土の乾燥を防ぐ効果が狙えます。
また、土の凍結や霜柱なども予防できるため、寒い地域に住んでいる方にぴったりなアイテムです。
さらに、冬越しの観点からだけでなく、泥ハネや雑草対策にもなるため、さまざまなシーンで活用できます。
観葉植物に段ボールやビニール袋をかぶせて、簡易の温室を作って冬越しをサポートする方法もあります。
段ボールやビニール袋以外にも、発泡スチロールや保温フィルムなども観葉植物を防寒してくれるので、冬越し対策として活用することが可能です。
どれも比較的身近なアイテムなので、自宅にあるものを使って観葉植物の冬越し対策を施してみてください。
段ボールやビニール袋、発泡スチロールなどで観葉植物の防寒対策をする際は、観葉植物が呼吸できるよう、空気穴を開けておくようにしましょう。
また、常にビニール袋などで観葉植物を覆っていると、通気性が悪くなりカビが生えてしまうことがあるので、天気の良い日はビニール袋を外すなど、臨機応変に対応することも大切です。
身近なアイテムを使ってわざわざ簡易のビニールハウスを作るのが面倒な方や、もう少ししっかりとした作りの温室が欲しいと思う方は、市販の温室を活用して観葉植物の冬越しをサポートするのがおすすめです。
こちらの商品は、お部屋の中でも使える簡易的なビニールハウスで、アガベやコーデックスといった植物の冬越し、種から発芽する実生の冬越しや発根管理などに適しています。
ヒーターや植物育成ライトと併せて使用することで、より効率的に大切な観葉植物の冬越しや発根管理を行うことができるでしょう。
観葉植物をうまく冬越ししたいけれど、本格的な温室は敷居が高いと感じている方や、大きな温室を置くスペースがないという方にぴったりな商品です。
※商品名及びリンク待ち
観葉植物の冬越しを意識して水やりや置き場所などに注意していても、ときには葉が落ちてしまったり枯れたりといったトラブルが発生することもあります。
そこでここでは、観葉植物の冬越しの際に起こりやすいトラブルの代表例と、その対処法をご紹介しましょう。
冬場の観葉植物から葉が落ちてしまうのは、主に激しい気温差が原因と考えられます。
例えば、寒い屋外に置いていた観葉植物を急に暖房の効いた部屋に移したり、寒暖差の大きな窓辺に置いていたりするケースは、葉が落ちやすくなるので要注意です。
葉を落とさないための対処法としては、寒い場所から日当たりの良い温かい場所に移すのに10日程度かけると良いでしょう。
また、寒暖差の激しい窓辺に観葉植物を置いている場合は、気温の下がる夜は窓から離れた場所に置いたり、温かい空気が溜まりやすい高い場所に置いたりするのがおすすめです。
丁寧に温度管理を行って、上手に冬越しをしましょう。
しっかり冬越し対策をしているつもりでも観葉植物が枯れてしまった場合は、水のやりすぎや冷気に当たったこと、日光不足などが原因として考えられます。
そんなときには、はじめにご紹介した内容を参考に、今一度水やりの頻度を見直したり、置き場所の確認などを行ったりしてみてください。
ときには、日の当たりすぎで観葉植物の葉が枯れてしまうこともあります。
その場合は、レース越しに日光を当てるなど、直射日光が当たらないように工夫してみるのがおすすめです。
これらの対策は、観葉植物が完全に枯れてしまってから行ってもあまり意味がありません。
毎日観葉植物の様子をチェックして、少しでも異変を感じたらすぐに対策が講じられるようチェックしておくことも、うまく冬越しをするに大切なことと言えます。
せっかくの観葉植物を年中楽しむためにも、冬越し対策はしっかりと行いましょう。
観葉植物への水やりの頻度や置き場所などに配慮して、根腐れや枯れてしまうのを防いでくださいね。
身近にあるもので温室を作ったり、簡易の温室を活用したりするのも観葉植物の冬越しにおすすめです。
本格的に寒くなる前に観葉植物の冬越しの準備を整えて、来年もまた成長する姿が見られるよう工夫してみてください。