2023.02.16
地震でケガをする原因のひとつに、家具の転倒が挙げられます。
家具の中でも大きい食器棚の地震対策はできていますか?料理をするために火を使ったり、割れ物が多いキッチンは、地震などの災害によるリスクが最も高い場所です。
地震が起こったときのリスクを最小限に抑えるためにも、事前に食器棚の地震対策をしておく必要があるでしょう。
どんな対策ができるのか、詳しく解説していきます。
目次
家の中の防災対策を考えるにあたり、最も重要となるのが食器棚の地震対策です。
大地震が起こると、普段収納しているものが落ちてくることがあります。
食器棚に収納されている食器が一斉に落ちてくる可能性もあるでしょう。
食器棚に食器以外のものを収納している家庭も少なくないはず。
缶詰や水筒など、落ちてくると危険なものもあるかもしれません。
食器棚の中のものが落ちてこないよう、対策しておく必要があります。
収納している食器だけではなく、食器棚そのものが倒れてくることもあるでしょう。
大きくて重量がある食器棚が倒れると、最悪の場合下敷きになり命に関わるケガにつながる可能性も。
食器棚が倒れないよう、地震対策を講じておく必要があります。
地震で食器が落ちてくると危険なうえ、おしゃれでお気に入りのお皿が割れて精神的にダメージを受けることもあるでしょう。それを回避するため、食器棚の中のものが落ちてこないような対策について確認していきましょう。
食器棚は、どこに何を収納するかが大切です。
重いものや割れるものは、腰よりも下の低い場所に収納するのが鉄則。
地震が起きたときに食器が割れて散乱したり、重いものが頭の上に落ちてきたりする危険を減らせるでしょう。
食器棚の上部に収納するのは、落ちてきても危険が少ないものにすれば安心です。
食器棚の重心を下げることにもつながり、転倒するリスクを抑えることもできます。
地震対策の観点では、食器の収納は棚よりも引き出しがいいでしょう。
引き出しであれば食器が破損しても引き出しの中に収まったままで、散乱しにくくなります。
また、食器棚の構造上、引き出しのほとんどは腰よりも下の位置であることが多く、高い場所から食器が落ちてくる危険も回避できるでしょう。
食器を引き出しに収納するときは、滑り止めシートを敷いておくことも、地震対策の一環です。
食器を重ねて収納すると横滑りしやすく、横にある食器を破損してしまうことにもつながるでしょう。
平皿などは立てて収納すると、横の食器への被害を抑えられます。
本や書類を収納するファイルボックスなどを使えば、立てる収納も簡単です。
ボックスタイプであれば、破損したときも破片がボックス内に収まるため、後片付けも楽でしょう。
続いて、食器棚そのものが倒れないようにする地震対策です。
食器棚の転倒防止には、突っ張り棒で固定するのが効果的。
天井を傷つけることなく突っ張るだけなので、賃貸住宅でも対策しやすいでしょう。
天井と食器棚を固定して倒れにくくする効果があり、専用の商品が販売されています。
食器棚の足元に転倒を防止するアイテムを挟んで固定するのもいいでしょう。
耐震シートや耐震マット、耐震ジェルなど、さまざまなアイテムが100均や家具店、ホームセンターなどで販売されています。
もしも食器棚が倒れた場合でも、中のものの飛び出し防止のために、扉にロックがかかると安全です。
扉のロックには、揺れを感知すると自動的にロックをかけ扉が開かないようになる、耐震ラッチがおすすめです。
普段はスムーズに開け閉めできるので、不自由もありません。
耐震ラッチがついている食器棚を選んだり、耐震ラッチを後付けしたりするといいでしょう。
ガラス扉などがついている食器棚なら、ガラスが飛び散らないような対策をしておきましょう。
災害時にガラスの破片が床に散らばると、踏んでケガをする恐れがあります。
ガラス飛散防止シートであれば、あらかじめガラスに貼っておくだけで対策することができます。
ガラス飛散防止には、「アサヒペン」から販売されている「UVカット防災超強飛散防止シート」がおすすめです。
フィルムの表面に傷がつきにくいハードコート処理が施されており、貼るだけでガラスが割れにくくなるうえ、割れても破片が飛び散りにくくなります。
紫外線カット機能もあるため、窓ガラスに貼るのもいいでしょう。
紫外線による色褪せや変色を防ぐことができます。
「UVカット防災超強飛散防止シート」をきれいに貼るため、「ワッペンシート用おさえヘラ」があると便利です。
塩化ビニル製で、シートを貼るときに入った空気を出したり、しわを伸ばしたりするのに役立ちます。
食器棚は家の中でも大型の家具なのではないでしょうか。
地震の際きちんと対策できていないと、食器棚から食器が飛び出したり食器棚が倒れたりしてしまい、非常に危険です。
食器が落ちて割れる音でパニックになることも考えられるでしょう。
自宅の食器棚に今回ご紹介したような地震対策ができているか、今一度確認してみてください。