2023.02.16
和室に多く設置されている障子。
時間が経つにつれて、黄ばみや黒ずみなどが目立ち始めます。
ときには、破れてしまうこともあるでしょう。
このように、見栄えが悪くなった古い障子はきれいに剥がして新しく張り替えたいもの。
その際、障子をうまく剥がさないと、新しい障子紙がきれいに張れません。
そこで今回は、障子の上手な剥がし方を、コツと一緒にご紹介します。
目次
まずは、障子を剥がす際に必要な道具と、基本的な手順を解説していきます。
障子を剥がす際は、ハケ、もしくはスポンジ、雑巾とヘラ、使い古した歯ブラシを用意しましょう。
どれも身近なアイテムなので、準備しやすいですね。
ホームセンターや100均などでも手に入れられるので、自宅にない道具がある場合はチェックしてみてください。
道具がそろったら、早速剥がす作業に取り掛かりましょう。
剥がし方の手順は以下の通りです。
上記の方法は、紙タイプの障子紙を剥がす際の方法。
汚れにくさや耐久性などから人気があるプラスティック製の障子紙は、水でぬらしてもはじいてしまうため、先ほどご紹介した方法では剥がすことができません。
プラスティック製の障子紙を剥がす際は、桟と障子紙が接着している部分にドライヤーやアイロンを当て、熱でのりを柔らかくして剥がしましょう。
桟と障子紙の接着面を濡らす際、びしょびしょに濡らしてしまうと木製の桟が変形し、新しい障子紙をきれいに貼れなくなるため注意しましょう。
濡らすのは、桟と障子紙が接着している部分だけでOKです。
また、剥がしきれず桟に残ってしまった障子紙やのりをたわしなどでごしごしこするのも避けたいポイント。
ごしごしこすることで、桟が毛羽立ち、障子の寿命が短くなったり、ささくれが指に刺さりけがをしたりする危険性があります。
そのため、剥がしきれなかった障子紙とのりは、湿らせた雑巾やヘラを使って優しく丁寧に取り除くのがコツです。
できるだけ、剥がし残しを防げるよう、障子紙と桟の接着部分を濡らした後は、5分程度放置することも覚えておきましょう。
きれいな剥がし方をマスターすることで、新しい障子紙の接着不良を予防できます。
障子をきれいに剥がした後は、新しい障子紙を張りましょう。
障子紙と言えば、真白でシンプルなデザインをイメージしがちですが、デザイン性のある障子紙も人気があります。
ペンキやハケなどDIYに便利なアイテムを豊富に取り扱っている「アサヒペン」では、デザイン性に優れた障子紙を多数展開。
なかでもおすすめなのが、アサヒペン公式ストア限定のオリジナル商品。
部屋の雰囲気をさりげなく彩る上品な透かし模様が魅力的です。
張り替えやすいのり貼りタイプの障子紙で、強度もあるため破れにくく、長期間美しい状態をキープできます。
そんなデザイン性、機能性に優れた障子紙と一緒にそろえておきたいのが「ふすま紙」。
定番の真白なデザインが展開されているほか、障子紙同様に、デザイン性のある透かし模様のアイテムもあります。
障子紙とおそろいのデザインも展開されており、同じ柄でそろえて張り替えることで統一感のあるお部屋に仕上げることが可能。
水で貼れる再湿のりタイプなので、簡単に張り替えることができるのもおすすめポイントです。
このように、いろいろな種類の障子紙やふすま紙を販売しているアサヒペン。公式サイトの一覧ページなどをチェックして、お気に入りの障子紙とふすま紙を見つけてみてください。
>>アサヒペンののり貼りタイプの障子紙で障子の貼り替えをおこなう方法
>>水をつけて貼るふすま紙(再湿ふすま紙)でふすまを簡単に張替える方法
ここでは、障子紙のきれいな貼り方をご紹介します。
障子紙の剥がし方と合わせて覚えておくと便利です。
新しい障子を貼る際に用意する道具は、障子紙とのり、ハケとテープ、カッターナイフとカット定規です。
貼り替えに必要な道具も、剥がす際同様にシンプルなアイテムばかり。
ホームセンターや100均、アサヒペンなどをチェックして、必要な道具をそろえましょう。
特に障子紙はお部屋の雰囲気を左右する重要なアイテムなので、しっかり吟味してくださいね。
早速、張り替え手順をチェックしていきます。
1.障子を剥がしてしっかり乾燥させた桟に、障子紙を当てて障子紙と桟が水平になるよう調整します。
2.しっかり水平になったことを確認したら、桟の端の部分に障子紙をテープで固定しましょう。このとき、両サイドと中央の3か所ほど止めておくのがおすすめです。
3.ハケを使って桟の部分にのりを塗ります。ポンポンと軽くたたくように塗りましょう。
4.桟全体にのりを塗ったら障子紙を貼り、接着面を軽く手で押さえます。
5.仕上げにカッターナイフとカット定規を使って、余分な障子紙を切り離せば完成です。
プラスティック製の障子紙を貼る場合は、障子紙を桟に当て4隅をアイロンで仮止めし、中央部分から外側の枠へ向かって焦らずゆっくりとアイロンを当てて貼ります。
慌てて貼るとシワになりやすいので注意しましょう。
あとは、カッターナイフとカット定規で余分なプラスティック製の障子紙を取り除いて完成です。
作業をする際は、風のない広い場所で行うのがおすすめ。
十分なスペースを確保して、きれいに障子を貼りましょう。
障子を貼る際は、とにかく手早く行うのがコツです。
ゆっくり作業を進めるとのりが乾いてしまい、うまく貼ることができません。
また、組子と呼ばれる桟の中心部分から先にのりを塗り、最後に枠部分に塗ることで、障子紙が剥がれてうまく接着できない事態を防止できます。
のりをつけた後は、せっかく貼った障子紙がたるまないよう意識して貼ることも重要なポイントです。
このとき、仮止めがうまくできていないと、障子紙のたるみやシワにつながりやすいため、注意しましょう。
障子の正しい剥がし方をマスターすることで、きれいに張り替えられるほか、桟が傷むことを防ぎ、障子の耐久性もキープできます。
難しい手順はなく、ちょっとしたコツを覚えるだけできれいに剥がせるため、覚えておきましょう。
きれいに障子を剥がした後は、お好みの障子紙を貼ってお部屋を明るくおしゃれに彩りましょう。
ご紹介したアイテムや手順を参考に、自宅の障子の張り替えにトライしてみてください。