2021.12.07
和室などに欠かせない障子。
ふとした瞬間に障子紙が破れてしまい、貼り替えが必要になるケースもありますよね。
頑丈できれいな障子紙に貼り替えることで、お部屋の雰囲気を明るくすることができます。
そこで今回は、頑丈な障子紙をご紹介。
また、障子紙の選び方や基本的な貼り替え方法なども詳しく解説しましょう。
破れにくい障子紙を選びたい、リフォームと一緒に障子紙も交換したいと考えている方などは必見です。
目次
障子紙には種類が豊富にあって、どれを選べばよいか迷いがちです。
そこで、まずは障子紙の選び方からチェックしていきましょう。
障子紙には、和紙やポリエステル、レーヨンやパルプ、プラスチックなど、さまざまな素材でできたアイテムが登場しています。
基本的にはどの素材であっても、日中の太陽の光をお部屋の中に取り入れやすく、夜には照明の光を反射して室内を明るくできるように設計されているアイテムがほとんど。
しかし、素材や加工の方法によって、明るさが異なるため、好みの明るさの障子紙を探すのがおすすめです。
例えば、染色加工していない和紙は温かみのある明るさ、ポリエステルはパキッとした真っ白い明るさなどの例が代表的。
実際に手に取って素材を確認する、プロに明るさを相談するなどして家庭ごとにマッチする障子紙を選んでみてください。
また、障子紙には、無地のものからさまざまな柄やカラーまでがあります。
お部屋の雰囲気やインテリアにマッチする色柄の障子紙を選ぶと、より心地の良い空間に仕上がるはずです。
先ほどもご紹介したように、障子紙にはさまざまな素材でできた商品があります。
それぞれの素材には、明るさの違い以外にも特徴があるため、その特徴を考慮して選ぶことも大切です。
例えば、和紙であれば通気性に優れ、プラスチックなら破れにくい、といった特徴が代表的。
どの特徴を重視したいかで選ぶと、理想的な障子紙が選べるはずです。
また、自宅の障子に合うサイズの障子紙を選ぶことも忘れないようにしましょう。
障子紙は、商品によって貼り方もさまざまです。
例えば、障子紙の貼り方としてポピュラーな糊貼りタイプや、アイロンの熱を利用して貼るタイプ、両面テープを使って貼るタイプなどがあります。
糊貼りタイプは、次に貼り替える際に剥がしやすい、コスパに優れているなどのメリットがあります。
その反面、慣れていないとうまく貼りづらいデメリットもあるので覚えておきましょう。
アイロンタイプは冷暖房機能で発した冷たい空気や温かい空気を逃しにくい、破れにくく貼り替え頻度が少ないというメリットがある反面、通気性が悪く比較的コストが多くかかる点がデメリット。
両面テープタイプは手軽でほかの道具がほとんど必要ない点がメリット、貼る際に失敗したら修正しづらい、貼り替えの際に剥がしにくいというデメリットがあります。
それぞれの素材のメリットとデメリットを把握して、自分自身が扱いやすい貼り方の障子紙を選ぶのがポイントです。
障子紙には、機能性もさまざま。
商品によって耐久性に優れたもの、断熱性に特化している、燃えにくいなど、いろいろな機能性を兼ね備えたアイテムがあります。
なかには、UVカット効果が期待できる商品もあるよう。
このように、商品によって特化している機能性が異なるため、製品パッケージなどを確認して、お好みの機能を持つ障子紙を選びましょう。
続いては、基本的な障子の貼り替え方をご紹介していきます。
糊貼りタイプの障子紙を貼り替える際に必要な道具は、以下の通りです。
アイロン貼りタイプの場合は糊の代わりにアイロンを、両面テープタイプの場合は両面テープを準備します。アイロンや両面テープで障子紙を貼る際は、雑巾やハケはなくてOKです。
古い障子紙を剥がすには、まず糊がついている部分に、湿らせたスポンジを当てて剥がしやすくします。
障子紙を湿らせて5~10分程度放置したら、完全に水分が乾いてしまう前に障子紙を剥がしていきましょう。
なかなか剥がれない箇所には、スポンジを使ってさらに湿らすと剥がしやすくなります。
障子紙をすべて剥がしたら、雑巾で桟をきれいいに拭き、陰干しをして湿気を取り除きましょう。
アイロン貼りの場合は、再度アイロンの熱を当てて、両面テープで貼っている場合はドライヤーの熱を当てながらゆっくりと剥がすのが基本です。
障子紙を剥がして桟をきれいにしたら、障子紙の仮止め作業を行います。
桟に糊を塗る前に、まずは障子紙を50cm程度出し、桟に当てて斜めになっていないかなどを確認しましょう。
障子紙が桟に対してまっすぐに配置できたら、セロハンテープなどを使って障子紙のトップ部分を3~4か所程度仮止めを行います。
アイロンの場合は、アイロンを直接障子紙に当てて仮止めしましょう。
両面テープは糊貼りタイプ同様に、セロハンテープなどで仮止めしてOKです。
障子紙を貼る位置を決めて仮止めが済んだら、いよいよ桟に糊を塗っていきます。
糊貼りタイプの場合は、ハケを使ってムラにならないよう、桟全体に薄く糊を塗っていきます。
ハケの取り扱いに慣れていない場合などは、チューブタイプの糊もあるので、チェックしてみてくださいね。
糊を塗ったら、障子紙を一気に広げて桟に貼り付けていきます。
この時、桟と障子紙の接着部分を軽く手で押さえるのがきれいに貼るコツです。
アイロンの場合は、仮止めをしたあと、中心より上に2~3か所、中心より下に2~3か所それぞれに仮止めをしたのちに、全体にゆっくりアイロンをかけて障子紙を貼り付けます。
両面テープの場合は、仮止めした位置から両面テープの裏紙を剥がしながら少しずつ貼っていくのが基本です。
仕上げに、定規とカッターを使って不要な障子紙をカットし、全体に霧吹きで水をかけて乾かすと、貼り替え完了です。
仕上げに霧吹きで水をかけることによって、乾いた際に障子紙がピンと張った状態になりきれいに仕上がります。
ただし、素材によっては、霧吹きをしないほうがよい障子紙もあるため、作業を始める前に確認しておきましょう。
ちなみに、アイロンや両面テープを使って貼るタイプの障子紙は、仕上げの霧吹きが必要ないケースがほとんどです。
数多くの商品が登場している障子紙。なかでも頑丈でおしゃれと人気を集めているのが『アサヒペン』の浮世絵風の障子紙です。
耐久性に優れており、破れにくい点も特徴のひとつ。
お部屋の雰囲気に合わせた絵柄が見つけやすい、豊富なデザインバリエーションも魅力的です。
定番の糊貼りタイプなので、剥がして貼りなおす際も簡単にできます。
また、とセットで貼り替えたいふすまに貼る、ふすま紙も販売。
障子紙とおそろいのふすま紙も展開され、統一感のあるお部屋にすることができます。
まるで切手のように乾燥した糊を施した、水で貼れる再湿タイプのふすま紙なので、初心者でも貼りやすい商品です。
障子紙もふすま紙も、アサヒペン公式ストアの限定オリジナルシリーズなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
障子紙は、その種類によって明るさや機能性、貼り方などが異なります。
できるだけ長くきれいな状態を保つために頑丈な障子紙を選びつつ、扱いやすく、気に入ったデザインの障子紙を見つけることが大切です。
ご紹介した障子の貼り替え方法と一緒に、選び方のコツやおすすめ商品を参考にして、障子の貼り替えにトライしてみてください。