2022.07.29
サボテンは初心者でも気軽に育てられる観葉植物として人気があります。
しかしサボテンが育てやすいとはいえ、完全に放置しても大丈夫というわけにはいきません。
水やりや土の管理、植え替えなどをちゃんと行わなければ、サボテンが生長しやすい環境を作ることは不可能です。
この記事では、サボテンがよく育つことのできる土の条件や植え替えについての基礎知識についてご紹介していきます。
目次
サボテンはもともと砂漠のような乾燥して水はけの良い土地に自生している植物です。
そのためサボテンがよく育つ土とは、排水性が高くて通気性が高いサラサラした土ということになります。
しかし乾燥しているだけではなく、適度な保水性や肥料の養分を保持する力も必要です。
さらに粒が細かくて大きさがそろっている土を使用することによって植え替え時のぐらつきを防ぐことができます。
1.5〜5ミリの大きさを目安にするといいでしょう。
植物を植木鉢で育てているのであれば、植物の成長とともに植え替えは必ず必要になってきます。
また、土の入れ替えも植物の植え替えを行う重要な理由の一つです。
何年も同じ土を使っていると土の中の栄養が減る、排水性がなくなるといったことが起こり、植物によって良い環境を保てません。
サボテンには植え替え時期や注意点について知っておくようにしましょう。
多くのサボテンの生長は他の植物に比べるとゆっくりですが、1〜2年に1回は植え替えを行ってください。
サボテンの植え替え時期かどうかを見極めるには、サボテンや土からのサインを見逃さないようにしましょう。
サボテンが大きくなり鉢とのバランスが良くないを感じる場合や鉢の底からサボテンの根が出ている場合は、サボテンに対して鉢が小さすぎるということです。
また、土に水がしみこまなくなったのであれば土の排水性が弱まっているということになるので、なるべく早く新しい土とともに植え替えを行いましょう。
植え替えはサボテンの生長に合わせて行うものなので、植え替え用の鉢はより大きなものを用意しなくてはなりません。
大きさの目安は今まで使っていた鉢よりも一回り大きな鉢を選ぶことです。
ここでのポイントは、元の鉢の大きさよりも二回り以上大きな鉢に植え替えないこと。
鉢が大きいと植物の大きさに対して土が多すぎる状態になってしまい、吸収する水の量も多すぎてしまいます。
そうなるとサボテンが根腐れを起こし枯れてしまう危険があります。
また、鉢の素材はプラスチックではなく素焼き鉢や陶器性のものを選ぶと乾燥しやすく、サボテンが育ちやすい環境を作れます。
サボテンの植え替え時の手順について説明します。
まず植え替えの7~10日前から水やりを止めて土を乾燥させておきます。
土が完全に乾いていることを確認したら、鉢の周りを軽く叩きサボテンを抜きだしてください。
サボテンについている土を手でほぐして取り除き、サボテンの根を確認しましょう。
傷んで黒くなっている根があれば切り落とし、根が乾いていなかった場合は4〜5日ほど日陰で乾かします。
植木鉢の穴に鉢底ネットを被せたら軽石を敷き、鉢の3分の1くらいまで土を入れましょう。
根を広げるようにしてサボテンを鉢の中央に置き、株が安定するまで周りに少しずつ土を足していきます。
最後に割り箸など土と根をなじませてください。
注意点は、植え替え後1〜2週間は水やりをしないこと。
植え替え後は根が傷ついており、その状態で水をやると根が水を吸収しきれず腐ってしまいます。
また、植え替え直後に直射日光に当てるとサボテンが枯れてしまう原因になるので気をつけましょう。
サボテンを育てるのであれば、「室内向け観葉・多肉の土 0.6L(4号鉢用)」の使用をおすすめします。
室内での観葉植物や多肉植物の栽培に最適です。
土の粒が少し大きめになっているので、手が汚れにくくてお掃除も簡単です。
水に濡れると土の色が変わるため、水やりのタイミングがわかりやすく栽培初心者にもおすすめ。
さらに、室内向け観葉・多肉の土はたい肥を使っていないので虫がつきにくく、カビやキノコも生えにくいのが特徴です。
室内で観葉植物を育てたいけど虫やカビの発生が怖い、室内が汚れないか心配という方にぴったり。
鹿沼土、パーライト、赤玉土などを原料に作られています。
サボテンが育ちやすい土の条件や植え替えの時期、方法、おすすめのサボテン用の土についてお話ししてきました。
サボテンは育てやすい多肉植物ではありますが、何もせずに放っておいていいというわけではありません。
サボテンの生長に合わせてちゃんと植え替えを行い、土のコンディションにも気を配りながら愛情をもって育ててあげましょう。
かけた愛情の分だけサボテンはあなたに癒しを与えてくれるはずですよ。