2022.10.11
自宅周りの塀や駐車場などのアスファルト部分にひび割れを発見し、補修方法に悩んでいませんか。
アスファルトのひび割れを放置していると、さらに状態が悪化してしまう恐れもあります。
とはいえ、補修工事を依頼するほどでもない軽微なひび割れの場合もあるでしょう。
費用面を考えると自分でDIYしたいと思う方もいるのでは?
そこで、本記事では、アスファルトのひび割れをDIYで直す方法を伝授。
おすすめの補修剤も紹介していきます。
目次
アスファルトがひび割れる原因はさまざまです。主な原因をいくつか挙げていきましょう。
道路のアスファルトは、絶えず車が走行することにより荷重がかかり、時とともに劣化していきます。
そして、やがて線状の亀裂が見られるようになるのです。
とくに、交通量の多い道路や大型トラックの走行が多い道路では、アスファルトのひび割れが起きやすい傾向にあるでしょう。
アスファルトのひび割れは、温度などの環境の変化が原因になる場合もあり、季節や居住エリアの気候にも左右される傾向があります。
たとえば寒冷地域では、道路の深いところにある路床部分が凍結することで、アイスレンズと呼ばれる氷晶ができます。
氷晶が路床を押し上げることにより、アスファルトの表層にひび割れが発生する現象もあります。
気温の変化を繰り返すこともひび割れの原因の一つです。
アスファルトのひび割れの形状はさまざまです。
主なひび割れの種類をお伝えしましょう。
アスファルトに線状にできるひび割れは、車の走行による荷重や温度変化、経年劣化が原因で起こることが多いです。
また、道路の施工不良も原因として考えられます。
道路は、アスファルト混合層と、その下で支える路盤や路床で構成されています。
通常、アスファルトのひび割れは混合層で発生しますが、線状のひび割れを放置していると雨水などの水分が路盤や路床にまで浸透してしまいます。
その結果、路盤や路床は脆くなってしまい亀甲状のひび割れへと進行するのです。
アスファルトのひび割れを放置することで起こり得る劣化について説明しましょう。
前述したように、初めは軽微な線状のひび割れであったにも関わらず、アスファルトの奥の方へ雨水がしみ込んでいくと亀甲状のひび割れへと進行してしまいます。
アスファルトの混合層にできたひび割れに雨水などの水分が入り込むと、アスファルトを支える路盤や路床に影響を及ぼします。
路盤や路床は徐々に劣化し始め、柔らかくなってしまい変形を起こします。
道路を支える路盤や路床が変形すると、地盤が沈んだり、傾斜する恐れがあるのです。
線状のひび割れに雨水が浸透し、亀甲状のひび割れへと進行すると、ひび割れ箇所から雨水が玉のように噴き出す現象が見られます。
この現象を「ポンピング現象」と呼び、ポンピング現象が起きた穴を「ポットホール」と呼びます。
ポットホールの大きさは10cmほどのものから、大きいものだと1mに及ぶものもあるのです。
ひび割れがかなり進行した状況だといえるでしょう。
アスファルトのひび割れを補修する主な方法は、「常温式注入」と「加熱式注入」です。
このうち、DIYでもよく用いられ、家庭でも扱いやすい常温式注入の補修方法を説明しましょう。
施工の妨げになるため、施工場所のゴミや雑草は取り除いておきましょう。
雑草は根元から抜き必要に応じて除草剤をまくのがおすすめです。
補修箇所にアスファルトがしっかりと敷き詰められるよう、補修材を隙間なくまきます。
表面に凹凸が出ないよう、スコップなどを使ってよくならしましょう。
後ほど転圧をかけた際に若干沈んでしまうため、やや多めに盛っておくのがポイントです。
まいた部分の表面を、じょうろなどの水でまんべんなくしめらせます。
水のかけすぎには注意です。
転圧するときは直接圧をかけず、木の板などを敷いてその上から転圧機などで固めます。
転圧機が用意できないときは、施工箇所の上に車を走らせて固める方法もあります。
ここまでに解説したアスファルトのひび割れ補修よりも、さらに簡単なひび割れ補修のDIY方法があります。
「クラック・水もれシールスプレー」をご紹介しましょう。
クラック・水もれシールスプレーは、アスファルトのほかコンクリートやレンガなどにも使用でき、自宅周りのひび割れや隙間部の補修に最適です。
クラック・水もれシールスプレーをひび割れ箇所に噴射すると、水の侵入を防ぐほか、水もれの防止にも効果があります。
エアゾールタイプなので液だれすることもなく、扱いやすいのが特徴です。
補修に必要な量だけを使い、残りは保管できるため経済的です。
よく乾燥させた後は、水性塗料や油性塗料を上塗りもできるため、より見た目のきれいな補修が行えます。
クラック・水もれ防止スプレーの使い方を簡単にご説明します。
使用に関して注意する点としては、使用前に施工箇所をよく乾燥させておくことです。
よく晴れた湿度の低い日の使用をおすすめします。
噴射する際に吸い込んでしまう恐れがあるため、マスクを着用しましょう。
目に飛び散ることがあるので、必要に応じてゴーグルなども着用してください。
道路など大きな箇所でなくても、自宅周りのアスファルトやコンクリート部分にもひび割れが発生します。
ひび割れは、割れ目が小さく浅いときに手を打っておくのがポイント。
ひび割れが進行すると、アスファルトの劣化が進みさまざまな不具合が生じます。
自分で気軽にアスファルトのひび割れをDIY補修できるクラック・水もれ防止スプレーは、自宅周りの初期のひび割れに最適です。
ひび割れ箇所に吹きつけるだけの簡単な仕様で、扱いやすい商品です。
ひび割れを見つけたら、ぜひ早めに対処してください。