2022.07.28
外壁塗装の塗料選びの際に、艶ありと艶なしどちらがいいのか迷ってしまいますよね。
どちらの塗料の方が合うのか、長持ちするのか、手間がかからないのかといった疑問はたくさんあるでしょう。
この記事では、外壁塗装で艶を出すべきかどうかについて、艶あり・艶なしそれぞれのメリットとデメリットを交えて解説します。
目次
そもそも艶があるというのはどういった状態を指すのでしょうか。
また艶ありと艶なしの塗料の違いをご存知でしょうか。
まずは艶についての基礎知識についてお話ししていきます。
艶があるということを目で見て確認することはできますが、具体的にはどういう状態のことを言うのでしょうか。
艶の測り方としては、塗膜に60度の角度から100の光があたった際に、正反射した光が反対側にどれくらい届くかを見るというものがあります。正反射した光の割合が多いほど艶があるということになります。
正反射とは入射角(光が差し込む角度)と反射角(反射した光が出る角度)が同じである状態です。
艶があるかないか、またどれくらいの艶があるかということは、塗料が製造されている段階で決まっています。
また、塗料の種類によっては、後から艶を消すことができないものもあり、また艶を消そうとしても五分艶や三分艶までにしか消せないことがあります。
塗料の種類によっては艶消しにすることが不可能なものもあり、艶を消そうとしても五分艶や三分艶まで抑えることしかできないこともあります。
そのため基本的には塗料選びの際に、艶ありと艶なしのどちらにするかということを決めておかなくてはなりません。
艶ありの塗料と一口に言っても、艶にはその度合いがあります。
艶の度合いとして、一般的には艶あり塗料(全艶塗料)、7分艶塗料、5分艶塗料(半艶塗料)、3分艶塗料、艶なし塗料などがあります。
数字が大きいほど艶の度合いが高くなります。
次に、艶あり塗料のメリットとデメリットについてお話ししていきます。
艶あり塗料を選ぶメリットはいくつかあります。
艶あり塗料を塗ることで表面がピカピカになり新築のような見た目に仕上げることができます。
表面の凹凸がはっきりする、汚れが付着しにくいといった特徴も。
また、艶あり塗料は艶なし塗料よりも耐久性が一般的に高いといえます。
艶のあるなしに特にこだわりがないのであれば、艶ありを選ぶといいでしょう。
しかし、艶あり塗料のメリットがあると同時にデメリットも存在します。
まず艶が永久に保たれるわけではないという点です。
艶が消えてしまった場合は塗り替えたり、艶を復活させる塗料を上から塗る必要があります。
また、艶の光り具合を調整することはできないので、艶が出過ぎてしまい、塗ってからイメージと違ったということもあるでしょう。
また、屋根に艶あり塗料を塗ると光が反射し過ぎてまぶしいというケースも。
艶ありは新しい雰囲気になって良いという意見もあれば、反対に安っぽく見えてしまうという意見もあります。
艶なし塗料は、和風の邸宅やモルタルの意匠性が重視された模様仕上げなどに合います。
艶ありと艶なしで悩んでいるという方は、艶なし塗料のメリットとデメリットも参考にしてみてください。
艶なし塗料で塗装することのメリットは、落ち着きのある雰囲気で周囲と調和し、高級感のある仕上がりになることです。
現実的には、艶ありがよいか艶なしがよいかというのは完全に好みの問題になるでしょう。
塗料を塗る対象物や周りの物に合うと思う方を選んでください。
艶なし塗料のデメリットとしては、汚れが付着しやすい(目立ちやすい)という点と、艶あり塗料に比べると味気ないと感じる人もいるという点です。
また、艶あり塗料よりも商品の種類が少なく、選べる塗料の幅が狭くなります。
艶なし塗料には元々艶がある塗料に艶を消す材料混ぜて作っているものがあります。そのような艶なし塗料は艶あり塗料よりも一般的に耐久性に欠け、耐用年数が短くなることがあります。
艶あり塗料を塗ったとしても、その艶が永遠に残るわけではありません。
艶は2〜3年ほどで消えてしまうなんてことがほとんどです。
なくなってしまった艶を復活させたいのであれば、艶を与えることができるコーティングをする必要があります。
寿命をむかえてなくなってしまった艶を復活させたい時におすすめなのが、油性ツヤ復活クリヤコートです。
油性ツヤ復活クリヤコートは、艶がなくなった塗膜の上から塗ることにより、塗装したての時のような艶を甦らせることができます。
透明仕上げの油性ツヤ復活クリヤコートは、塗り継ぎの心配や、細かくマスキングする必要もありません。
特殊アクリル樹脂を採用しているので耐候性が高く、水性塗料にも油性塗料にも上塗りすることができます。
下記に油性ツヤ復活クリヤコートの使い方について詳しく説明している動画があるので、ぜひチェックしてみてください。
外壁塗装において艶を出すべきかどうか、艶ありと艶なしのメリット・デメリットについて解説してきました。
艶ありと艶なしの選択は好みに委ねられるので、基本的には自分がより適していると思う方を選んで問題ありません。
艶には寿命が存在しますが、上から塗ることによって艶を復活させることも可能です。
艶を甦らせたい時には、油性ツヤ復活クリヤコートのような塗料を使用してみましょう。