2022.10.11
自転車やガスコンロ、シンクなど気づくと錆が発生していたという経験はありませんか。
鉄を含む金属製品を使う上でどうしても避けられないのが錆の存在です。
この記事では、鉄が錆びる原因や錆の落とし方、予防法などを紹介します。
錆が発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、耐久性が落ち使えなくなることも。
錆防止におすすめの商品もお届けするので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
まずは、錆とは何か、鉄が錆びるどうなるといったメカニズムや錆びることでのデメリットを解説します。
錆とは、「金属の表面が空気や水に触れて生ずる、酸化物などの化合物」です。
空気中には、酸素と水分が含まれているため、鉄などの金属は酸化し錆びてしまいます。
酸化は、酸素と水分のほかに、塩化物や硫黄などを含んでいる排ガス、ほこりや汚れなどによっても促進されます。
とくに、雨水や潮風にさらされる場所や、湿気の多い梅雨の時期には、注意が必要です。
また、排ガスの多い環境でも鉄などの金属は錆びやすくなります。
人が金属に触れること自体も、錆の原因の一つです。
また、錆びていない部分が錆びている部分に触れることで錆が移ることもあります。
このようなもらい錆の場合には、もともと錆びにくい材質であっても、錆が表面に付着してしまうので注意が必要です。
錆が発生すると、さまざまなデメリットが生じます。
鉄などの金属が錆びると、光沢が失われて、茶色や黒色に変色します。
錆によって見た目が悪くなってしまうのが、主なデメリットと言えるでしょう。
また、錆びてしまうと、鉄などの金属は強度が低下してしまうのです。
部品が脱落したり、破損したりする危険性もあるでしょう。
酸化して錆びてしまった金属は、表面から脱落していく特徴があります。
機械の部品が錆びてもろくなると、異物混入や品質上のトラブルを引き起こす原因にもなるのです。
錆は、金属の種類によって色が異なります。
ここでは、その錆の種類と錆びてしまった場合の錆の落とし方について見ていきましょう。
赤錆は、鉄や鋼に発生する錆です。見た目の悪化や形状の劣化の原因にもなります。
日常生活の中で最も目にする機会が多い錆です。
軽微な赤錆なら、金属製のワイヤーブラシで擦ると落とすことができます。
頑固な赤錆の場合は、錆取り剤をやわらかい布に含ませて磨きましょう。
錆が落ちたら、きれいな布で拭いて完了です。
青錆は、銅や真鍮に発生する錆。青と緑を混ぜたような色のため、緑青(ろくしょう)とも呼ばれます。
家庭内であれば、主に水道の蛇口などに発生しやすくなります。
放置しておくと水が出にくくなることもあるので注意が必要です。
青錆は、重曹で落とすことが可能。重曹と水を1:2で混ぜ、ペースト状にします。
青錆部分に塗って約1時間パックし、スポンジや歯ブラシで擦りましょう。
水で洗い流し、布で水気を取ればきれいになります。
アルミニウムや亜鉛に発生する白錆。
窓のサッシやシャッター、アルミ製の門扉などに発生する錆です。
軽微な白錆は、濡れた布と乾いた布で拭き取るだけで落とすことが可能。
落ちない場合は、お酢を染み込ませた布を錆びた部分に被せ数時間おき、スポンジや歯ブラシなどで擦ってみましょう。
ここからは、錆を発生させないための防止方法について紹介します。
錆の主な原因の一つは水分です。
雨の日は自転車を屋内に入れたり、湿気が少ない環境で金属製品を保管したりすることで錆を防ぐことができます。
また、水道の蛇口のまわりは、こまめに清掃し、水分を拭き取るようにしょう。
お風呂場も錆が発生しやすい環境です。
換気扇を回して乾燥させるようにし、もらい錆の原因となるヘアピンや剃刀の刃などの金属製品は放置しないようにしましょう。
錆を発生させないためには、防錆効果のある塗料を塗るのも一つの手です。
「油性シルバーペイント鉄部用」は、屋内外の鉄部や鉄製品の錆防止にぴったりのアイテム。
1回塗りで、錆の発生を防ぎ、長期間鉄部や鉄製品を守ってくれます。
すでに発生してしまった錆の上から塗れるのもうれしいポイント。
塗料は、塗る面のゴミや汚れを取り、充分に乾かしてから使用することが大切です。
「油性シルバーペイント鉄部用」は、光や太陽熱を反射するアルミニウムペイントなので、日光や雨にも強く、玄関の扉やベランダなどでも活躍するでしょう。
錆を防ぐ方法の一つにメッキ加工があります。
メッキ加工とは、錆びにくい金属でアイテムの表面を覆う方法です。
防錆メッキを施すことで、錆の発生を抑え込みます。
とくに亜鉛のメッキは、空気や水を通しにくく錆を防ぐのに適しています。
鉄が錆びる原因や錆の落とし方、防止法などを紹介しました。
錆が発生すると、外観が悪くなるだけではなく、形状劣化の原因にもなります。
錆が発生した場合には、錆の種類に合わせた落とし方で錆を落としましょう。
錆びにくい環境をつくることや錆防止にぴったりの商品を取り入れることで、事前に錆対策を行うことも大切です。